“レゾナンス”をテーマに素材バリエーション豊かな36ルックを披露
Text Yukihisa Takei
2024年9月に FASHION PRIZE OF TOKYO 2025 の栄誉に輝いた、デザイナーの 浅川喜一朗 によるssstein (シュタイン)が、大きな注目を集める中、2025年1 月 21 日に2025- 26 AW パリメンズファッショウイークの一番手として最新コレクションを発表した。
約130 型に及ぶユニセックスのコレクションが 36 ルックに落とし込まれ、 男女両方のモデルたちによって披露された今回のコレクションテーマは“Resonance(レゾナンス)”。「大好きなある写真集を何度も見ているうちに、カメラマンと被写体を結びつけるとても親密な関係性に心を打たれ、その感動を “レゾナンス”として服で伝えたかった」と浅川は語っている。
コレクションにおいては、ブランドを象徴するブラックだけでなく、トープ、グレージュ、チャコールグレーなど、10 を超えるグレーのバリエーションを作り、カシミヤ混のウールビーバー、100%カシミヤ、梳毛の双糸ウールメルトン、ウィップコード 、ナイロン 、タイプライター・コットン、極薄のヤック/コットン混など、独自開発も含めたバリエーションのあるこだわった素材で披露。
シンプルなデザインでクリエイションを続けてきたブランドだけに、その素材へのこだわりも世界に向けて発信した形となった。
アイテムではダブル・ラペルのコートまたはジャケット、ベストとコートが一体化したコート、ダブルフェイスでリバーシブルのピークトラペル・ジャケット、テイラードピース、バリエーションを充実させたデニムなどが登場している。
2017年にパンツ3型のみでスタートしたsssteinが世界に進出したコレクションとなった今回。国内はもちろん、海外からの反応も楽しみなところだ。
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