SUICOKE が撮影に協力、写真展『DUNE』も開催、写真集『TUAREG』も発売
Text Yukihisa Takei
写真家の名越啓介 が新たな写真集『TUAREG』をリリースする。名越はポートレートやファッションの写真でも活躍、HONEYEE.COMでも撮影を依頼することもあるが、時に辺境や、危険と言われる地帯に自ら出向き、そこで一定期間を過ごしながらその地域の人々や自らと向き合った写真を撮ることでも知られている。
過去にもチカーノ・ギャングと共に暮らしながら撮影した『CHICANO』、フィリピン・マニラのゴミに溢れたスラム街『SMOKEY MOUNTAIN』、インドネシア、ジャワ島東部に位置するイジェン火山の労働者を撮影した『BLUE FIRE』などの作品があり、国内を題材にした『Familia 保見団地』では『写真の会』賞受賞。 2023年公開映画「ファミリア」(成島出監督・役所広司主演)の原作の一部ともなった。
その名越が今回向かった先はアルジェリアのサハラ砂漠。そこで“戦う遊牧民”として知られるトゥアレグ族や、広大で険しい砂漠の姿をとらえた。
「サハラ砂漠という電気も電波も無い紀元前から残る壮大な美しい風景は、自らの視座を失わせ、 耳を聞こえなくさせ、自分の来た道も、どこに立っているのかもわからず、平衡感覚が失われていく。この死者の目線とも思わざる終えない場所は間違いなく彼らの故郷でした」と名越は語っている。
今回は日本のシューズブランド、SUICOKE(スイコック)が撮影に協力。SUIKOKE では毎シーズンさまざまな都市の風景や文化とプロダクトをリンクさせ撮影したものを形に残すコレクション オブワークス LANDSCAPE を制作しており、今回の名越への協力もその一環となっている。
2025年2月11日(火)から22日(土)まで、東京・表参道のGallery5610 で『DUNE』と題した写真展を開催し、写真集『TUAREG』も500部限定で発売する。
普通ではなかなか見ることのできないサハラ砂漠、そしてそこに生きるトゥアレグ族の力強い生きる姿は観る者にインスピレーションを与えそうだ。
[INFORMATION]
名越啓介 写真展 「DUNE」
2025年2月11日(火)〜2月22日(土) OPEN:11:00〜18:00 (最終日は16:00まで )
会場 : Gallery5610
写真集「TUAREG」
部数:限定500部(名越啓介サイン入り )
¥3,500+TAX
装丁:ハードカバー
サイズ:B4変形(235mm×303mm)
ページ数:80ページ
発売元:株式会社ORGY
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名越啓介
https://www.keisukenagoshi.com
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