“ワルさ”から脱皮した新たな一面も
Text Takaaki Miyake
デザイナーの 神谷康司 が手がける KAMIYA(カミヤ)が、Rakuten Fashion Week TOKYO で2025年秋冬コレクションを発表した。
これまで渋谷百軒店や秋葉原のキャンプ場など、都内でもユニークな会場でランウェイを披露してきたが、4度目となる今シーズンは湾岸エリアのサーキット場「CITY CIRCUIT TOKYO」を舞台に選んだ。
“Messengers”をテーマにした本コレクションは、フランス人フォトグラファー Philippe Bialobos(フィリップ・ビアロボス)の写真集「Messenger Style」に収められた、実際に街中を自転車で走っていたバイクメッセンジャーのスタイルをからインスピレーションを得た。
チェーンロックを想わせる無骨なネックレス、メッセンジャーバッグやユニフォーム風の“KAMIYA JAPAN”といったロゴなどからも、その影響を感じさせた。またダメージやフェードといったブランドの根底にあるヴィンテージの要素も、今シーズンは日焼けや雨風に晒されるタフなメッセンジャーたちの存在を匂わせている。
さらにコーデュロイやツイードの素材、オックスフォードシャツやテーラードジャケットなどクラシックなアイテムも登場し、UKロックバンド Ride(ライド)による「Leave Them All Behind」のBGMとも相まって英国の空気も演出。
これまで打ち出してきた KAMIYA のルードボーイ、そしてグランジのスタイルに新たな一面を添えた。
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