MUST-SEE NOW | 『かたちをひもとく』@ AKIINOUE
2026.06.12

中辻悦子、Akari Uragami、岡﨑龍之祐による三人展

HONEYEE.COMが、今見ておきたいアート・デザイン展を毎週金曜日に紹介。この「MUST-SEE NOW」を参考に、今週末の“To Doリスト”に加えてみては?

東京・代官山のギャラリー「AKIINOUE」で、2026年6月13日(土)〜7月11日(土)まで、中辻悦子、Akari Uragami、岡﨑龍之祐による三人展『かたちをひもとく』が開催される。

本展では、異なる世代や背景を持つ3人のアーティストが、それぞれの内面から立ち上がる"かたち"を通して、身体感覚や記憶、存在のあり方を探る。

©︎Etsuko Nakatsuji, Courtesy of AKIINOUE, Photo by Ken Kato

中辻悦子は、点や線、面、色彩によって構成された記号的な人物像を制作。「人間のかたちは不思議」という視点から、人がどのように人の形を認識するのかという境界を探求する。出展作『記憶の残像―ひとのかたち』では、反復する線や楕円の構成を通じて、身体の動きや時間の痕跡、人間の知覚や記憶の働きを表現している。

©︎Akari Uragami, Courtesy of AKIINOUE, Photo by Ken Kato

またAkari Uragamiは、自身の日常の経験や人間の生態への観察をもとに、人間のイメージを解体・再構築。個としての自覚や身体性、他者からの認識が交差することで形づくられる人間の輪郭を、多層的な視点から描き出す。抽象的な画面には、人間の内側に潜む生命の気配がにじみ出る。

©︎Ryunosuke Okazaki, Courtesy of AKIINOUE, Photo by Ken Kato

一方、岡﨑龍之祐は、設計図やドローイングを用いず、布を即興的に縫い合わせる独自の手法で制作を行う。身体に最も近い素材である布を用いながら、人間と自然の境界や生命の循環をテーマにした立体作品を展開。変化し続ける生命の姿を、祈りにも似た造形表現として提示する。

固定された輪郭ではなく、絶えず変化し続ける存在としての「かたち」に焦点を当てた本展。身体や心はどのように形づくられ、どのように変化していくのか。その問いを投げかける機会となりそうだ。

<Information>
中辻悦子、Akari Uragami、岡﨑龍之祐『かたちをひもとく』
会期:2026年6月13日(土)〜7月11日(土)
時間:12:00〜18:00(日・月・祝 休廊)
会場:AKIINOUE 東京都渋谷区代官山町2−3 THE ROWS 2F